私たちの使命
日本の伝統工芸は美しい品物というだけでなく、誇りと膨大な時間をかけて磨かれてきた歴史そのものです。しかし現在、多くの工芸が存続の危機に瀕しています。売上は最盛期の約5分の1まで落ち込み、職人の数も最盛期の約3分の1に減少しました。
近代化や名匠の高齢化、後継者不足といった要因により、陶芸や染織、漆工、木工などの伝統技術が静かに姿を消しかねません。Takumiiはその流れを変えるために生まれました。私たちは伝統的な職人技と現代の機会をつなぎ、日本の伝統工芸を守り、再び活力を取り戻すことを目指しています。
私たちは熟練職人の知恵を敬いながら、その価値を伝える新しい手法を取り入れます。工芸の真価を理解するには、その背景にある物語や歴史を知ることが不可欠です。モダンなストーリーテリングやデジタルプラットフォーム、世界とのつながりを活用し、地域に埋もれてきた工芸に光を当てます。
大量生産の便利さに溢れる今だからこそ、手染めの布や手彫りの木工品に宿るような、真に触れられる体験や文化的なつながりが求められていると感じています。私たちの使命は二つ。職人が生活と継承を守れるよう支援すること。そして日本国内外の人々が伝統工芸の価値を再発見できるようにすることです。
工芸の記録から地域でのワークショップ開催に至るまで、私たちのすべてのプロジェクトは、真摯さと文化への敬意、そして持続可能な未来への想いに支えられています。この取り組みには時間と情熱、多くの支えが必要だと理解しています。それでも私たちは、小さくても丁寧な行動が未来を変えると信じ、今できる一歩から進んでいきます。

